【シャトー ジュン メーカーズディナー】開催しました♪①
2016.07.16 Sat
こんばんは!
先日13日(水)、以前から告知をしておりました【シャトー ジュン メーカーズディナー】を
予定通り開催いたしました!少し日にちが経ちましたが、今日はそのイベントレポートです。
一度に全てをご報告しようとすると、と~っても長くなってしまいますので(笑)、
何回かに分けてご報告しますね。
さてイベントでは、山梨県甲州市勝沼にあるシャトー ジュンのワイナリーから
醸造責任者の仁林さんをお迎えし、ワイン造りのお話しを伺いながら、6種類のワインと、
ワインに合わせてシェフ近藤がご用意したお料理をお楽しみいただきました。
以前も書きましたが、仁林さんは「プレミアムシリーズ」というシリーズの中で、
同じ甲州というブドウで、栽培農家ごとに別々にワインを仕込みリリースしています。
なぜそうしているのか、熱い思いのこもった仁林さんのお話しをお聞きいただきながら、
まず始めに3種類の甲州ワインを唎き比べしていただきました。
農家さんごとに仕込むのは、自分が作ったブドウがどんなワインになっているのか
興味をもってもらえるようにして、やる気をもって栽培に取り組んでいただけるように、
という仁林さんの農家さんへの配慮を形にしたものです。
今回ご用意したのは次の3つのワインです。
・甲州 2015 栽培責任者:小林義輝
・甲州 2015 栽培責任者:佐藤哲也/若林敏彦
・樽熟甲州 2014 栽培責任者:矢野貴士/小林義輝
それぞれのワインですが、
小林さんの甲州は、色調は透明に近く、果実味豊かで味わいのバランスがよく、
「これぞ甲州!」といえそうなワイン。
ワイン単体では甲州の中ではこれが最も人気でした。
佐藤さん&若林さんの甲州は、色がロゼに近いくらい濃く、
良く熟した果実の香りがあり、やや酸味が穏やか。
矢野さん&小林さんの樽熟甲州は、やや酸味がしっかりしており、
樽で熟成しているため、香りにボリュームと複雑さが出ています。
上の写真はお客様のものを許可を得てお借りしたものですが、
左から小林さん、佐藤さん&若林さん、樽熟(矢野さん&小林さん)の順です。
色調だけ見てみてもかなり違うのがお分かりいただけますでしょうか?
これだけちがいがハッキリしていると、
ブドウを混ぜることなく農家さんごとにワインを仕込むのは
やはり有意義なことだと思わされます。
そしてイベントでは、それらのワイン自体の風味の違いだけでなく
さらに料理との相性=マリアージュの違いもお楽しみいただけたらと考え、
山梨県産の「甲斐サーモン」の料理を3種類の調理法でご用意し、
どのワインにどの料理がよく合っているかをお客様ご自身に探っていただく、
という趣向もご用意いたしました。
甲州という1つのブドウで造った3つのワインに、
甲斐サーモンという1つの食材の4種の料理を合わせて
マリアージュの違いを感じていただくことにしたわけです。
ご用意したのは次のお料理。
・ミ・キュイ ディルのヴィネグレット(写真左)
・マリネ オモニエール(同中)
・フュメ ザジキ(同左)
そして写真の他にもう一つ、リエットもご用意しました。
ミ・キュイというのは、半生の状態に柔らかく火入れをしたもの。
オモニエールというのは茶巾仕立てのことで、中にはズワイガニの身を包んであり
マスの卵と百合根のピューレが添えられています。
フュメというのは燻製のことで、ザジキというのはキューリのヨーグルト和え。
燻製にした甲斐サーモンの身でザジキを巻いたもので、
焼き茄子を細かくたたいたものを敷いています。
リエットは煮崩した身を冷やし固めたもので、焼いたバゲットに乗せてお出ししました。
キューリというのは、実はワインにはなかなか合いにくい食材で、
実際、この中でも「うわ、これは合わないな」という組み合わせがあったはずなのですが、
試作の段階で意外に合っているものがあったので、当日もご用意することにしました。
甲州というワインは、ワイン一般には合いにくいとされる野菜類に、
不思議なくらい良い相性を見せることがあるんですね。
さて、最終的にお客様が、どのワインにどの料理が合うと思われたか、
アンケートも取らせていただきました♪
お客様にはご面倒をおかけしてしまったかもしれません(^^;
さて、それでは『甲州と甲斐サーモンのマリアージュ 組み合わせいろいろ』
アンケート結果発表です!(笑)
1番人気だったのは、22票で小林さんの甲州にミ・キュイの組み合わせでした!
2番人気は19票で樽熟甲州にリエットの組み合わせ。
そして3番人気は16票でマリネのオモニエールに佐藤さん・若林さんの甲州でした。
まぁ、人気と言っても好みは人それぞれ、ということもありますから、
参加された方で「私は違った」という方がいらしても、どうぞ自信を持ってくださいね(笑)。
キューリに関しても、別段こちらからはワインに合いにくいことを言わずにおりましたが、
「これは合わない!」という声をいただくことはなかったので、
きっとさほど違和感はなかったのではないでしょうか(笑)。
とまぁ、そんなこんなでレポートはとっても長くなってしまいますので、
続きはまた次回に。