シャトー ジュン訪問記②
2016.06.24 Fri
こんにちは!
今日はシャトー ジュン ワイナリー訪問記の第2回です。
7月13日(水)【シャトー ジュン メーカーズディナー】、開催1ヶ月前の先週、
山梨県甲州市勝沼のワイナリーを訪問してきました。そのご報告第2回目です。
シャトー ジュンでは、「プレミアム シリーズ」というブランドで、いくつかのワインを
リリースしています。上の写真の、左3本(のラベル)がそのプレミアムシリーズです。
そのうち「甲州」ブドウのワインで、醸造長の仁林さんはちょっとユニークな取り組みを行っています。
それは、ブドウ栽培農家ごとにワインを仕込んで瓶詰めを行いリリースするというものです。
そして、そのことを強調はせず控えめに、その農家の方の名前を裏ラベルに表示しています。
一般的には、ワインは1銘柄でできるだけ多くの本数でリリースできるようにするために、
仕様や品質が近いワインは大型のタンクなどで混ぜ合わせられる(ブレンド)ことが多いですが、
仁林さんはそれを敢えて農家ごとに仕込んでリリースしているのです。
仁林さんは話します。
「ほとんどの場合、農家の方にとって、ブドウは出荷してしまえばそれで終わり。
自分が育てたブドウが、その後どんなワインになったのかと興味を持とうにも、
ほかのブドウと混ぜられてしまっているので、よくわからないわけです。
それでは農家の方にとって、別に面白くもなんともないですよね。
でもワインの仕込みの際、ブドウを農家さんごとに仕込んで、
『これがあなたのブドウで造ったワインですよ』と飲んでもらうことができれば、
農家の方にも興味を持ってもらえるようになるわけですよ。
『おお、これが自分のブドウで造ったワインか!意外とイケるな(笑)』とか。
そして今では
『(ブドウ栽培を)どうしたらもっと美味しいワインにできるのか、教えてくれよ』
とまで言って下さるようになったんですね。
彼らはブドウ栽培のプロですから、私が教えられることなんて、あまりないのにですよ。」
ワインの醸造家の方から、ブドウ栽培農家の方のことをこんなに嬉しそうに話されるのを、
他に聞いたことがありません。
「でもそうしたことを、実は別にそれほど強調するつもりもないんです。
お客様にとってみれば、ワインは美味しければそれでいいですからね。
なので、表ラベルにまで農家の方のお名前を入れるつもりはないんです。
それでいいんですよ。」
ということは、よく考えてみればこうしてここにいろいろ書いてしまうのも、
言葉は悪いですが、「大きなお世話」なのかもしれません。
でも書かずにはいられない、そんな風に思えてしまうのです。
そして、そうしたことは料理やレストランの世界でも同じようなことが言えるのかもしれません。
いろいろなことを考えさせられるお話でした。
仁林さんのお話は重要な続きがまだまだありますが、
長くなるので今日はこのぐらいにしましょう。
次回もお楽しみに!
【シャトー ジュン メーカーズディナー】
■開催日時:2016年7月13日(水)19:00から(受付開始18:30~)
■参加費:¥10000(税込¥10800)ワイン、お食事代含む
■ゲスト:仁林欣也氏(シャトー ジュン醸造責任者)
シャトー ジュンのワイン6種を、レゾナンス シェフ近藤が作るコース料理とともにお楽しみください。
ご予約はお電話にて承ります。
03-3215-7707 までお願いいたします。
皆様のご参加、お待ちしております!